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  • 執筆者の写真emi shimabukuro

塗りたい欲求


塗りたいものがあった。

ネットで注文して

発送連絡はあったものの

なかなか到着しない。


問い合わせにも返事がない。


なんらかの事故にあったのだろうか。


それは追々判明するだろう。


目下の問題は

塗りたいものが目の前にない

ということで

落ち着かなくなっている自分で。


出先でも、もう届いているかも

と思う気持ちと

届いていなかったら

さらにがっかりしてしまう

という気持ちが同居して


買い物の足どりも少し重い。


ショッピングモールの

100円ショップの前に

カプセルトイがたくさん並んでいる。

それを見るのが好きだ。


視点がユニークなもの

人気のもの

センスの良いもの


いろいろあって楽しい。


ネコのペンおき

というものがある。

ネコがサザエさんのタマのように

両手を上にあげていて

なんともかわいくて。


一目惚れして

ネットショップで予約して買った。


5匹セットの猫は可愛くて

いつものようにながめていたが

この子達にうちの猫のような

黒白はちわれもあればなぁと

思った。



思った。


思った。


……


あ、そうか。

なんで大人しく待ってるんだろう?

自分で色を塗ればいいんじゃないか!


アクリル絵の具ならある。


そう思うと早かった。

すぐに千円札を両替して

100円玉3枚を投入。


出てきたのは三毛猫だった。


この時は塗ればいいんだという

気持ちばかりで

なんとも思わなかったが

三毛猫は大当たりだった。

なぜなら

うちの子のチャームポイント

おしりの黒丸があるから。


とりあえず塗らないと眠れない。


鉛筆でうっすらと模様を描き

白と黒のアクリル絵の具を出してきて

塗った。塗った。塗った。


一気に塗ったので

乾くまでテーブルに置けない。

後ろ足を持って

じっと乾くのを待った。


そこまでして気が抜けて

急に眠気が訪れて


うとうとして何回か

顔面に落とした。


そんな感じで作ったのが

これです。

かわいい。


この手前の黒白が私のペイント。

近くで見ると少し粗いですが

そんなことよりうちの子がいることが

大切なのですよ。


これでぐっすり眠れました。


しかし肝心のものはまだ届かず。

なぜだ…






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